How to Manually Uninstall Outlook Express in Windows 2000

このページでは,Windows 2000 で Outlook Express を手動アンインストールする方法について,解説しています.

はじめに

素材研内のネットワークでは,Outlook Express の利用が禁止されています.しかし Windows 2000 では,アプリケーションの追加と削除などから,Outlook Express 5.x をアンインストールすることができません.したがって,アンインストールは手動で行うことになります.Microsoft の Knowledge Base(英語版)に, 手動アンインストール & 再インストールの方法 [1] が載っていますので,これをもとにアンインストールの方法を考えてみました.

システムファイルを操作しますので,システムに重大な損傷を加える可能性があります.御自身の責任で実行してください.また,ファイルパスを変更されている方は,環境に合わせてそれぞれ読み替えてください.

手順

作業は,以下の手順で進めていきます.Administrator でログオンしておくといいでしょう.なお,ここでは Outlook Express を使用していないと仮定しています.これまで使用したことがあり,メールやアドレス帳に重要なデータがある場合は,バックアップしておいてください.

  1. システム状態のバックアップ
  2. 隠しファイルの表示
  3. レジストリの変更
  4. ファイルの削除
  5. セーフモードで再起動
  6. ファイルの削除

1. システム状態のバックアップ

今回の作業ではレジストリの変更を行うため,システムに重大な損傷を加える可能性があります.そこで,事前にシステムツールのバックアップを用いて,システム状態のバックアップをしておきます.

2. 隠しファイルの表示

エクスプローラのツールメニューから,フォルダオプションを選択し,すべてのファイルとフォルダを表示するように設定します.

3. レジストリの変更

スタートメニューの「ファイル名を指定して実行」から“regedit”と打ち込み,OK ボタンを押します.その後,以下のキーを右クリックメニューから削除し,レジストリエディタを終了します.

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Outlook Express
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\WAB
HKEY_CURRENT_USER\Identities
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Outlook Express
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\WAB

4. ファイルの削除

※ サービスパックを適用していると,ウィンドウズファイル保護が働き,ファイルが復活することがあります.その場合は,セーフモードで作業を行ってください.

まず,以下のフォルダを削除します.ただし,存在しない場合もあります.

The Stationary folder:
C:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Stationary
The Identities folder:
C:\Documents and Settings\username\Application Data\Identities
-and-
C:\Documents and Settings\username\Local Settings\Application Data\Identities
The Address Book folder:
C:\Documents and Settings\username\Application Data\Microsoft\Address Book

次に,スタートメニューから,Outlook Express とアドレス帳のショートカットを削除します.

C:\Documents and Settings\username\スタート メニュー

また,C:\WINNT\system32 から下表 1 A のファイル群を,C:\WINNT\system32\dllcache から AB のファイル群を削除します.サービスパック適用済みの場合は,C:\WINNT\ServicePackFiles\i386 のファイルも削除する必要があります.各ファイルに検索をかけて削除するのが早そうです.

表 1 削除するファイルとインストールされているフォルダ
GroupFile NameC:\WINNT\system32C:\WINNT\system32\dllcache and
C:\WINNT\ServicePackFiles\i386
C:\Program Files\outlook express
Ainetcomm.dll
msoeacct.dll
msoert2.dll 
Bcsapi3t1.dll
directdb.dll
msoe.dll
msoeres.dll
msimn.exe
oeimport.dll
oemig50.exe
oemiglib.dll
setup50.exe
wab.exe
wab32.dll
wab32res.dll
wabfind.dll
wabimp.dll
wabmig.exe

5. セーフモードで再起動

以上の作業が終了したら一旦システムを終了し,再起動時に F8 キーを押して,セーフモードで立ち上げます.

6. ファイルの削除

C:\Program Files\outlook express から全てのファイル(表 1 B のファイル群)を削除します.再起動すれば,作業完了です.必要に応じて,各ユーザーについて 3. レジストリの変更 や,4. ファイルの削除 から関係する部分を行ってください.

参考

[1] How to Manually Uninstall and Reinstall Outlook Express in Windows 2000, Microsoft, September 4, 2001

http://support.microsoft.com/support/kb/articles/Q263/8/37.asp

作成日:2000年9月29日,更新日:2001年12月1日
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